ユース災害ボランティア基金活動報告
2024年9月10日~11月24日
ユース災害ボランティア基金活動報告
2024年9月10日~11月24日
本基金では、令和6年能登半島地震および豪雨災害・山形県酒田市豪雨災害を受け、夏季の学生ボランティア派遣(45名)に続き、9月~11月にかけて事前のオンライン研修を受けた20名の大学生を山形県酒田市および石川県輪島市へ送り届けました。
各陣で当基金事務局スタッフが引率、学生、スタッフともに現地で活動を実施しております。
酒田市・輪島市での活動と、参加学生の感想の一部をご報告いたします。
目次
筑波大学の学生1名が参加しました。
シャベルで豪雨の被害にあった民家の床下の泥出しと、床の板を外す作業を行いました。最終日は屋外壁の換気口のゴミ取りと、ブラシで床の板の埃取りを行いました。
◆学生の声
〇今回参加したボランティアには、長年災害復興ボランティアに携わっている人が多かったです。その方達が、毎回同じ人と会えるのは良いが、被災地を支える若者が少ないとおっしゃっていました。私も体力が持つ範囲で、引き続きボランティア活動に参加したいです。被災者に寄り添えるようにそばにいたり、話を聞いてあげたり、被災者がほんの少しでもポジティブな気持ちになれるように頑張りたいです。
琉球大学、慶應義塾大学、関西学院大学、広島大学、慶應義塾大学、静岡大学の計6名の学生が参加しました。
地震で被害を受けた家屋の家財の運び出し、豪雨で被害を受けた家屋の清掃作業および土のう運びを行いました。
◆学生の声
〇機械では対応できない土砂の撤去や細かな清掃、荷物の移動など、ボランティアだからこそできる支援が数多くあることが分かりました。私自身ができることは、積極的にボランティアに参加し、現地で得た情報や経験を周りの人に共有すること、そして身近な人をボランティア活動に誘い一緒に行動することです。小さな行動の積み重ねが、より良い社会を築く一歩になると信じています。
〇災害に対する知見を高めたり、避難ルートを確認したり、防災グッズをそろえたりすることは僕たちにもできることなので、日ごろから防災意識を高めることが被害を減らすために大切だと改めて実感しました。
三重大学、筑波大学、琉球大学、慶應義塾大学、同志社大学の計7名の学生が参加しました。
能登・輪島朝市にて「輪島朝市古民家ギャラリー」を営んでいたお宅にて瓦礫や土砂で埋もれてしまった貴重品を探す作業を行いました。
◆学生の声
〇災害看護に関心があり、被災地での経験を通じて、現地の状況や被災者一人ひとりの精神状態を体感したいと考え、このボランティアに参加しました。今回の経験を基に、社会に貢献できる人材になりたいと考えています。災害はいつ起こるかわからないが、必ず起こります。その時に備え、平時には人々の健康を守り、災害発生時には迅速に行動できる準備を進めていきたいと思いました。
〇災害ボランティアは「生活を取り戻す」ための作業だと思われがちで、それが大切なのも事実ですが、今回のように「思い出を取り戻す」ということも大切な作業だと感じました。
南山大学、慶應義塾大学、城西大学、武蔵野大学、昭和女子大学、小樽商科大学の計6名の学生が参加しました。
9月の豪雨で土砂災害に遭ったお宅の庭を片付ける作業、崩れたブロック塀を片付ける作業を行いました。
◆学生の声
〇東京に住んでいると、最近ニュースで能登のことを取り上げることが少ないので復興が進んでいるものだと思っていました。しかし実際に町を見てみると、地震が起きたときのままの状態の場所が何箇所もありました。実際に足を運んで分かったことがたくさんありました。
〇日本中の人々が自然災害についての一定の知識を備えるべきであり、防災教育の必要性を強く感じます。日本に住む外国人も含む誰もが基本的な防災知識を学び、教養を育むことができる環境や仕組み、また安全安心に避難できる災害時のバリアフリーな環境と対応を考えなければならないと実感しました。
現地までの参加者の交通費(上限3万円)、宿泊費、送迎費用は本基金からまかなわれており、公益財団法人風に立つライオン基金、赤い羽根共同募金、公益財団法人日本財団、ご寄付による支援により運営しております。
また、現地での活動にあたっては輪島市社会福祉協議会、株式会社丸石製薬様、サントリー株式会社様よりご支援・ご協力をいただいております。
誠にありがとうございました。
2025年2月から再度能登半島での支援活動を実施予定です。
引き続きみなさまのご支援のほどよろしくお願いいたします。
被害にあわれた皆様の安全と一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。